ストリートファイター競技シーンが大きく動きました。ZETA DIVISION(チームスポンサー名:ZETA DIVISION Geekly)は2026年5月29日、ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2026(以下SFL)のロスターへ、世界最強クラスのプレーヤーMenaRD選手の加入を発表しました。さらに元トッププレーヤーのじゃじぃ氏がコーチとして加入することも同時に明らかになり、格闘ゲームファンの間で大きな話題を呼んでいます。
この記事のポイント
- カプコンカップ2度制覇——ドミニカ共和国出身の”絶対王者”が日本のSFLに初参戦です
- 獣道でウメハラに10対6の圧勝——最大同接16万人超の歴史的一戦を制した直後の加入発表となりました
- 環境の大きな変化——日本での生活という新たな挑戦の中でどんな戦いを見せてくれるか、注目が集まります
- じゃじぃ氏がコーチに——選手からコーチへ。チームを支える新たな存在がSFLに新風を吹き込むかもしれません
MenaRDとはどんな選手か
MenaRD選手の本名はSaul Leonardo Mena II。ドミニカ共和国出身、1999年生まれのプロゲーマーです。「小さな島国から世界の頂点へ登りつめたTHE REAL DEAL」と称されるその実力は、数々の輝かしいタイトルで証明されています。
最大の実績はカプコンカップ2度制覇です。2017年の「CAPCOM CUP 2017」ではバーディーを操り10代で世界王者に輝き、2023年の「CAPCOM CUP IX」ではルークで頂点を獲得。さらにEVO Japan 2024・2025の2連覇、EVO Las Vegas 2025優勝と、スト6の主要タイトルをほぼ総なめにした実績を持ちます。まさに現役最強格と呼ぶにふさわしい戦績といえるでしょう。
試合の特徴は「驚異的な適応力で隙のない強さを誇る」プレースタイル。本人も「Dirty」と表現するそのスタイルは、相手の攻略を素早く見抜き、的確に対応する柔軟性が光ります。試合外では「よく食べよく笑う礼儀正しいナイスガイ」として知られ、好きな食べ物に焼肉と鯛焼きを挙げるなど、日本文化への親しみも感じられます。
2026年SFL ロスター
今回発表されたZETA DIVISIONのSFL Pro-JP 2026ロスターは以下のとおりです。
| 役割 | 選手名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 選手 | ももち | SFLを長く牽引してきたベテラン |
| 選手 | ひぐち | ZETA屈指のコンボ力と安定感 |
| 選手 | ヤマグチ | 期待の若手プレーヤー |
| 選手 | MenaRD | カプコンカップ2冠・世界最強格 |
| コーチ | じゃじぃ | 論理的分析力と温かみのあるサポートが持ち味 |
MenaRD選手の契約期間は「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2026またはストリートファイターリーグ:ワールドチャンピオンシップ 2026の出場期間終了まで」とされています。世界王者クラスの選手が日本のリーグに腰を据えて挑むこのシーズン、ZETA DIVISIONとしても相当な本気度が感じられます。
伝説の激闘——「獣道」でのウメハラ戦
MenaRD選手の名前を改めて日本のファンへ刻みつけたのが、2026年4月29日に開催された企画イベント「獣道 Evo Legends Live——The Beast vs The Bull」です。
日本の格ゲー界のレジェンド・ウメハラ選手と先10本勝負(First to 10)で激突し、MenaRD選手がブランカを操り10対6で勝利。公式配信の最大同時接続者数は16万人超を記録し、格ゲーファンが固唾を飲んで見守った歴史的一戦となりました。
試合後、ウメハラ選手は「負けたら競技引退」と心に決めていたことを明かしましたが、MenaRD選手に「火を付けてもらった」と振り返り、現役続行を表明。敗者であるウメハラ選手がそう語るほど、この一戦が両者にとって特別な意味を持っていたことが伝わってきます。MenaRD選手の強さと存在感がいかに際立っていたか、改めて証明された一戦だったと言えそうです。
日本での生活という大きなチャレンジ
MenaRD選手にとって今回のSFL参戦は、単に大会に出るということ以上の変化を意味します。日本に拠点を移して活動することになるとみられ、言語・文化・生活環境すべてが大きく変わる中での挑戦です。
本人は「日本語はまだ流暢ではないが、ストリートファイターを通じてみんなとコミュニケーションを取りたい」と語っており、その言葉には格ゲーへの深い愛情と、日本のファン・チームメイトへの誠実な姿勢が滲み出ているように感じられます。座右の銘は「命あらば、何事も成る」。環境の変化を乗り越え、その言葉どおりの力強い戦いをSFLで見せてくれることを期待したいところです。
もちろん、環境の変化が競技パフォーマンスに影響を与える可能性もあります。コンディションの調整や精神的なリズムを整えることが、SFLでの活躍には重要になってくるかもしれません。それでも、これだけの実績を持つ選手が万全のパフォーマンスを発揮したとき、日本のSFLがどれほど熱い舞台になるか——そのポテンシャルは計り知れないと思えます。
じゃじぃコーチ加入——コーチの存在が鍵を握る時代へ
今回の発表でもうひとつ注目したいのが、じゃじぃ氏のコーチ就任です。じゃじぃ氏は国内リーグの最前線で活躍してきた実力派プレーヤーであり、リュウとルークを使用する「堅実かつ大胆」なスタイルが持ち味です。
コーチとしての特徴は「論理的な分析力と温かみのあるサポート」で、「チームに実家のような安心感を与える」存在とも評されています。座右の銘「おもしろきこともなき世をおもしろく」という言葉からも、チームを内側から盛り上げる姿勢が感じられます。
格闘ゲームのリーグ戦においてコーチの役割がどれほど重要かは、まだ答えが出ていない部分も多いかもしれません。チームスポーツで長年その効果が実証されてきたように、戦術分析・メンタルサポート・選手起用判断といった面でコーチが機能すれば、今後のSFLにおいて大きなアドバンテージになる可能性もあります。じゃじぃコーチの存在がZETAにどんな化学反応をもたらすのか、シーズンを通じて注目していきたいポイントのひとつです。
まとめ
ZETA DIVISIONへのMenaRD選手加入は、SFL Pro-JP 2026を大きく盛り上げる一報となりました。カプコンカップ2度制覇・EVO Japan連覇・獣道でのウメハラ戦勝利と、輝かしい実績を持つ世界最強格のプレーヤーが日本のリーグに参戦します。環境の変化というハードルを乗り越え、ももち・ひぐち・ヤマグチ選手という国内の実力者たちとともにどんな戦いを見せてくれるのか。じゃじぃコーチの手腕も含め、ZETA DIVISION Geeklyの2026年シーズンから目が離せません。熱い試合が数多く生まれることを心待ちにしています。



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