【AIスクエア】2026年6月第2週——刷新版Siri、Google AI Plus値下げが動いた一週間

AI・テクノロジー

この一週間(6月7日〜6月13日)のAI業界は、Apple WWDC 2026を中心に動きが目立ちました。特に注目を集めたのは、長く待たれていた刷新版のSiriの発表です。報道では「GoogleのGeminiを基盤にする」と話題になりましたが、Geminiはあくまで開発を支える“先生役”で、実際にSiriを動かすのはApple独自のAIです(詳しくは後述します)。

あわせてGoogleがAIサブスク「Google AI Plus」を大幅に値下げし、Anthropicは「AIが雇用・経済に与える影響」の研究に2億ドルを投じると発表しました。身近なサービスからAIの社会的影響まで、幅広い動きが見られた一週間です。週刊ダイジェストとして、確認できた主要トピックをわかりやすく整理します。

今週のポイント

  • WWDC 2026で刷新版のSiriが登場——Geminiは“先生役”で、動かすのはApple独自AIです
  • iOS 27はClaude/Geminiを既定アシスタントに選択可能——写真表示は最大70%、AirDropは最大80%高速化です
  • Google AI Plusが月額725円に値下げ——ストレージも400GBへ倍増しました
  • AnthropicがAIの経済影響研究に2億ドル——「AIと雇用」への業界の関心が高まっています
  • 使える注目AIツールの早見表と、来週以降の見どころもまとめます

今週のAI主要ニュース

刷新版のSiriが登場(Apple WWDC 2026)

Appleは現地時間6月8日(日本時間6月9日)に開発者向けイベント「WWDC 2026」の基調講演を開催し、刷新版のSiriを発表しました。報道では「GoogleのGeminiを基盤にする」と話題になりましたが、これはGeminiが開発を手伝う“先生役”という意味で、実際にあなたの声に答えるのはAppleが自社で作って動かすAI(Apple Foundation Models)です。Apple幹部も「新しいSiriにGoogleのアシスタントは使われていない」と説明しています。

端末内での処理と、プライバシーを保つサーバー処理(Private Cloud Compute)を組み合わせ、より会話的で、画像など視覚情報の理解にも対応するとしています。既存アプリの中で動くだけでなく、独立したアプリとしても使えるようになります。GeminiとSiriの関係は当ブログで詳しく図解しています(GeminiはSiriの“先生”——仕組み解説はこちら)。

用語ミニ解説

  • WWDC——Appleが毎年6月に開く開発者向けの発表イベントです。新しいOSや機能がお披露目されます
  • Private Cloud Compute——処理をクラウドで行いつつ、利用者のデータを守るAppleの仕組みです

iOS 27、Claude/Geminiを既定アシスタントに選択可能

同じくWWDCで発表されたiOS 27では、AI関連の使い勝手が広がります。なかでも注目は、利用者がClaudeやGeminiを既定のアシスタントとして選べるようになる点です。Apple純正にとどまらず、好みのAIを選んで使える方向に進みつつあります。

性能面の改善も具体的に示されました。写真アプリのプレビュー表示は最大70%、AirDropの転送は最大80%高速になるとされています。AI機能だけでなく、日常的な動作の快適さも底上げされる見込みです。

Google AI Plusが月額725円に値下げ、ストレージは400GBへ

Googleは6月9日、AIサブスクリプション「Google AI Plus」の月額料金を1,200円から725円へ(約40%)値下げし、ストレージを200GBから400GBへ倍増すると発表しました。Gemini 3.1 Proへのアクセス拡大や動画生成機能も含まれ、生成AIを始める際の入口がより手頃になっています。

当ブログでも詳しくまとめています(Google AI Plus値下げの記事はこちら)。料金が下がってストレージは増えるという、利用者にとってうれしい改定でした。

Anthropic、AIの経済・雇用への影響研究に2億ドル

Claudeを開発するAnthropicは6月11日、AIが雇用や経済に与える影響を調べる取り組みに2億ドルを投じると発表しました。CEOのダリオ・アモデイ氏は、AIによる経済的な影響を受ける人々への支援の必要性についても言及しています。

この動きは、OpenAIが5月下旬に同様の経済影響研究へ2.5億ドルを充てると表明したことに続くものです。AIの能力向上が話題の中心だったこれまでと比べ、「AIが社会や働き方にどう影響するか」へ大手の関心が広がっていることがうかがえます。技術の進歩と並行して、その影響と向き合う姿勢が問われる段階に入ってきたと言えそうです。

使える注目AIツール早見表

今週の動きを踏まえ、いま使える主要なAIサービスを整理しました。用途に合わせて選ぶ際の参考にしてください。

サービス 提供元 こんな人に
Gemini(Google AI Plus) Google 月額725円で上位モデルとストレージをまとめて使いたい方
ChatGPT OpenAI 文章作成・調べもの・画像生成を幅広く使いたい方
Claude Anthropic 長文の読み込みやコード作成を重視する方
新しいSiri(近日) Apple iPhoneの操作を会話で完結させたいApple派の方

来週以降の見どころ

WWDCで発表されたiOS 27や新しいSiriは、今後ベータ版を経て秋ごろの正式提供が見込まれます。実際の使い心地に関するレビューが出てくれば、AIアシスタントの実力がより具体的に見えてくるでしょう。

また、各社が「AIと雇用・経済」への取り組みを相次いで打ち出していることから、技術面だけでなく社会的な議論の広がりにも注目していきたいところです。

まとめ

6月第2週は、Apple WWDCでの新しいSiri発表を軸に、Googleの値下げ、Anthropicの社会的な取り組みと、消費者向けから業界全体の姿勢まで、バランスよく動いた一週間でした。

私たち利用者にとっては、AIがより手頃に、より身近になっていく流れが続いています。来週もわかりやすくお届けしますので、気になるサービスからぜひ試してみてくださいね。

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