2026年6月12日のマーケットは、前日までの重さをいったん振り払う一日でした。日経平均株価は66,020.04円で終え、前日比1,802.77円高。米国市場も主要3指数がそろって上昇しました。
ただし、1週間で見ると景色は少し違います。米国株は週末にかけて戻しましたが、日経平均は6月5日比ではまだマイナス圏です。為替はドル円が160円台前半で落ち着き、週単位ではユーロ円とポンド円がやや強含みました。
この記事のポイント
- 日経平均は66,020.04円——前日比1,802.77円高の急反発です
- 米主要3指数も上昇——NYダウ、S&P500、NASDAQがそろって持ち直しました
- ドル円は160.24円前後——前日比では小幅な円安にとどまりました
- 1週間では温度差——米株はプラス、日経平均は戻り切れていません
主要指数の終値
| 指数 | 6月12日終値 | 前日比 | 前日比率 | 6月5日比 |
|---|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 66,020.04円 | +1,802.77円 | +2.81% | -0.85% |
| NYダウ | 51,200.51ドル | +351.76ドル | +0.69% | +0.66% |
| S&P500 | 7,430.60 | +36.30 | +0.49% | +0.63% |
| NASDAQ総合 | 25,888.84 | +79.18 | +0.31% | +0.70% |
株価指数の1週間グラフ
下のグラフは、6月5日の終値を100として主要指数を比較したものです。1日ごとの絶対値ではなく、「どの指数が相対的に強かったか」を見るためのグラフです。

6月10日に米国株が大きく沈み、翌11日から12日にかけて戻した流れがはっきり見えます。NASDAQは週初からの振れが大きいものの、週末には6月5日比でプラス圏に戻りました。
一方、日経平均は6月8日に大きく下げたあと、12日に急反発しました。それでも6月5日比ではまだ小幅マイナスです。東京市場は米株高に反応しつつも、円安・金利・原油を見ながら慎重に戻している印象です。
為替市場(6月12日 NYクローズ時点)
| 通貨ペア | 6月12日 | 前日比 | 6月5日比 | 見方 |
|---|---|---|---|---|
| ドル円 | 160.24円 | +0.10円の円安 | -0.06円 | 160円台前半で小動きです |
| ユーロ円 | 185.49円 | +0.12円の円安 | +0.77円 | 欧州通貨の強さが目立ちます |
| ポンド円 | 214.82円 | ほぼ横ばい | +1.04円 | 週単位では円安方向です |
| 豪ドル円 | 112.87円 | ほぼ横ばい | -0.17円 | 資源国通貨は伸び悩みました |
為替の1週間グラフ
為替も6月5日を100として比較しました。ドル円だけを見ると小動きですが、ユーロ円とポンド円は円に対してじわりと上がっています。

ドル円は160円台前半で動きが限られました。円安水準ではありますが、週を通じて一方向に進むというより、160円近辺で押し戻される展開です。
ユーロ円とポンド円は、6月5日比では円に対してやや強い動きでした。ただし、6月12日単日ではポンド円はほぼ横ばいです。ドル円だけでなく、クロス円も見ておく価値があります。
米国市場:SpaceX上場と原油安が追い風
米国市場では、SpaceXの大型IPOが大きな話題になりました。投資家心理を明るくした一方、AI関連や大型テック株は銘柄ごとに温度差がありました。
Investor’s Business Dailyは、米国株の上昇について、米国とイランをめぐる和平期待や原油安、SpaceXの上場初日の強さを材料として伝えています。10年債利回りは4.48%近辺まで上がりましたが、株式市場全体は週末に買い戻されました。
ここで大事なのは、単純な「リスクオン」ではなく、原油安でインフレ不安が和らぎ、IPOへの期待が投資家心理を支えたという組み合わせです。AI・宇宙・半導体といった成長テーマへの資金は、まだ完全には冷えていません。
東京市場:急反発でも油断は禁物
日経平均の1,802円高は目を引きます。前日までに売られた反動、米株高、円安水準が重なり、値がさ株や外需株に買いが入りやすい一日でした。
ただし、1週間グラフで見ると日経平均はまだ6月5日の水準を回復していません。これは、東京市場が米株の戻りを追いかけながらも、国内金利や為替介入への警戒、原油価格の変動を同時に見ているためです。
用語ミニ解説:指数化グラフとは
指数化グラフとは、最初の日の値を100として、その後の変化率を比べるグラフです。日経平均とドル円のように単位や水準が違うものでも、同じ目盛りで「どちらがどれくらい動いたか」を比較できます。
今日の見方
6月12日のマーケットは、株価だけ見れば明るい一日でした。しかし、為替は160円台、米10年債利回りは高め、原油は地政学ニュースで動きやすい状態です。来週にかけては、株高の持続力を確認する局面になりそうです。
特に日本株では、日経平均が6月5日の水準を回復できるかが短期の目安です。米国株ではNASDAQが持ち直していますが、AI関連株の選別が進む可能性があります。指数全体の上昇だけでなく、どのテーマに資金が戻っているかを見る必要があります。
まとめ
6月12日は、日経平均が大幅反発し、米主要3指数もそろって上昇しました。SpaceX上場、原油安、地政学リスクの緩和期待が、週末の市場心理を支えました。
一方で、1週間の推移を見ると、日経平均はまだ完全に戻り切っていません。為替もドル円だけでなく、ユーロ円やポンド円の上昇が目立ちます。来週は、株の戻りが本物か、為替と金利が足を引っ張らないかを見極める週になりそうです。



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