【マーケット】ソフトバンクG時価総額が一時47兆円——トヨタ抜き22年ぶりに国内首位、AI投資が株価を押し上げる

【マーケット】ソフトバンクG時価総額が一時47兆円——トヨタ抜き22年ぶりに国内首位、AI投資が株価を押し上げる 経済・ビジネス

この記事のポイント

  • SBGの時価総額が一時47兆円を超え、トヨタを抜いて国内首位に——約22年ぶりの首位交代となりました
  • SBG株は一時9.9%近く高騰し、午前終値8,259円(前週末比+768円)で年初来高値を更新しています
  • 押し上げたのはAI投資——OpenAIへの出資やフランスでの約14兆円のAIデータセンター構想が評価されました
  • 日経平均も初の6万7,000円台——AIマネーが相場全体を力強く牽引しています

2026年6月1日(月)の東京株式市場で、ソフトバンクグループ(SBG)の時価総額が一時47兆円を超え、トヨタ自動車を抜いて国内企業で首位に立ちました。トヨタが時価総額の首位から退くのは約22年ぶりのことで、日本を代表する企業の「主役交代」を印象づける一日となりました。

一時47兆円、トヨタを抜いて国内首位に

週明けの市場ではSBG株に買い注文が殺到し、株価は一時前週末比で9.9%近く上昇して年初来高値を更新しました。午前の終値は前週末比768円高の8,259円。一方のトヨタ株は147円安の2,895円となり、時価総額は46兆円弱にとどまりました。SBGとトヨタの立場が、終値ベースの一場面とはいえ、入れ替わった瞬間です。

本日の市場データ(6月1日 午前時点)

指標 数値 前週末比・備考
SBG株 8,259円 +768円(一時+9.9%近く)
SBG時価総額 一時47兆円超 国内首位(一時)
トヨタ株 2,895円 -147円
トヨタ時価総額 46兆円弱 約22年ぶりに首位陥落
日経平均株価 初の6万7,000円台 約800円高で最高値更新

相場全体も力強く、日経平均株価は史上初めて6万7,000円台に乗せました。AIを軸とした新しい経済への期待が、投資マネーを呼び込んでいる構図です。

株価を押し上げたのは「AI投資」

今回の急騰の背景にあるのは、SBGが進める人工知能(AI)関連事業への積極的な投資です。同社は新規株式公開(IPO)の準備が進む米オープンAIへの出資を進めているほか、5月31日にはフランスで最大750億ユーロ(約14兆円)規模の大規模AIデータセンター事業に乗り出すと発表しました。

このフランスでのデータセンター構想については、こちらの記事(ソフトバンクG、フランスに最大14兆円のAIデータセンター)で詳しくお伝えしています。あわせて読んでいただくと、今回の株価上昇の文脈がよりはっきり見えてくるかもしれません。

こうした一連の大型投資が、SBGを「通信会社」ではなく「世界有数のAI投資会社」として評価し直す動きにつながっているようです。2026年3月期の連結決算では純利益が日本企業として初めて5兆円を超えており、AI戦略への期待が業績の裏づけとともに膨らんでいると言えそうです。

トヨタとの主役交代が映すもの

トヨタは長年にわたり日本企業の時価総額トップに君臨してきた「ものづくり日本」の象徴です。その座を、AIへ大胆に賭けるSBGが一時的にせよ上回ったことは、市場が日本経済の成長の担い手をどこに見ているかを映す出来事とも受け取れます。

もっとも、今回の首位交代はあくまで一時的なものであり、株価は日々変動します。AI関連投資は大きなリターンが期待される一方で、巨額の資金を要する挑戦でもあります。過熱を指摘する声もあり、今後の決算や投資の進捗を冷静に見守っていきたいところです。トヨタもまたEVや自動運転で次世代への投資を続けており、両社の競い合いが日本の産業全体を引き上げていくことを期待したいですね。

まとめ

6月1日、ソフトバンクグループの時価総額が一時47兆円を超え、約22年ぶりにトヨタを抜いて国内首位となりました。原動力は、OpenAI出資やフランスの大型データセンター構想に象徴されるAIへの積極投資です。日経平均も初の6万7,000円台に乗せ、AIへの期待が相場をけん引する展開が続いています。日本を代表する企業の顔ぶれが少しずつ変わりつつある今、これからの展開に引き続き注目していきましょう。

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