新しい一週間が始まりました。先週末の市場は、日米そろって最高値を更新するという熱気のなかで取引を終えています。週明けのきょうは、まず先週金曜(5月29日)の終値を振り返りながら、今週の相場を左右しそうなイベントを一緒に整理していきます。気負わず、けれど大事なポイントはしっかりつかんでまいりましょう。
この記事のポイント
- 日経平均は6万6,329円——金曜は前日比1,636円高と急反発し、最高値を更新しました
- NYダウは初の5万1,000ドル台——米国株も連日の最高値圏で推移しています
- 今週は米5月雇用統計やISMなど重要指標が目白押し——金利の行方に注目です
- ドル円は159円台——160円接近で為替介入への警戒感も意識されそうです
先週末の振り返り(5月29日終値)
先週末の金曜日、東京市場では日経平均株価が大きく水準を切り上げました。終値は6万6,329円50銭で、前日比1,636円38銭高(プラス2.53%)の急反発です。週初からの勢いも強く、前週末と比べると約2,990円高と、2週連続で大幅に水準を上げながら最高値を更新する展開となりました。
米国市場も堅調でした。主要指数の金曜終値は次のとおりです。
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 66,329.50円 | +1,636.38円(+2.53%) |
| NYダウ | 51,032.46ドル | +363.49ドル(+0.71%) |
| S&P500 | 7,580.06 | +16.43(+0.21%) |
| ナスダック総合 | 26,972.62 | +55.14(+0.20%) |
NYダウは史上初めて5万1,000ドル台に乗せ、連日の最高値更新となりました。S&P500も9週連続の上昇と、米国株の底堅さが際立っています。為替市場では、29日のニューヨーク市場でドル円が159円27銭で取引を終えました。週間の値幅はおおむね158円74銭〜159円65銭と、比較的落ち着いたレンジ内での推移でした。
週末の主要ニュース
先週の上昇を後押しした材料として、市場では大きく2つの流れが意識されています。
中東情勢の正常化期待
ひとつは中東情勢をめぐる報道です。米国とイランが停戦を60日間延長し、イランの核開発について協議する覚書で合意したと伝えられました。地政学リスクの後退期待が買い安心感につながった面があります。ただし、この合意にはトランプ大統領の最終承認が必要とされ、イラン側は「合意は最終化されていない」と米メディアの報道を否定する場面もありました。楽観に傾きすぎず、続報を冷静に見極めたいところです。
AI・半導体投資ブームの加速
もうひとつは、AI・半導体への投資ブームが世界的に拡大し続けていることです。関連銘柄への資金流入が相場全体を押し上げる構図が続いており、この潮流が当面の支えになるとの見方も出ています。一方で、急ピッチの上昇が続いた反動には注意したいという声もあり、強気と慎重さが同居する相場と言えそうです。
今週の注目イベント
今週(6月1日週)は、米国の景気と金利の方向感を占ううえで重要な経済指標が連日発表されます。主なスケジュールは以下のとおりです。
- ISM製造業景気指数——週前半に発表され、製造業の体温を映します
- JOLTS求人件数・ADP雇用統計——労働需給の強さを確認する手がかりです
- ISM非製造業(サービス業)景気指数——景気の主役であるサービス業の動向です
- 米5月雇用統計——週末に控える最大の注目イベントです
市場では「雇用がほどよく減速し、金利の再上昇が避けられるか」が焦点になりそうです。為替面では、ドル円が1ドル=160円に近づくほど政府・日銀による為替介入への警戒感が強まり、ドルの上値が重くなりやすいとの見方が出ています。指標の結果次第で値動きが大きくなる可能性もあるため、無理のない範囲で相場と向き合えるといいですね。
まとめ
先週末は日米そろって最高値圏という、明るいムードのなかで一週間を終えました。背景には中東情勢の正常化期待とAI投資ブームという2つの追い風があります。今週は米雇用統計をはじめとする重要指標が相次ぎ、金利と為替の方向感を左右しそうです。強い相場が続くとの見方がある一方で、急上昇の反動や為替介入への警戒も残ります。断定はできませんが、今週も一つひとつの材料を落ち着いて確認しながら、無理のないペースで歩んでいけるといいですね。



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