2026年NBAファイナル第4戦が6月10日(現地時間)、マディソン・スクエア・ガーデンで行われました。ニューヨーク・ニックスがサンアントニオ・スパーズに107-106で劇的な逆転勝利。前半だけで76点を奪われ29点のビハインドを背負ったニックスが、後半に驚異的な追い上げでシリーズを3勝1敗とし、1973年以来53年ぶりとなる悲願のNBA制覇まであと1勝に迫りました。
この記事のポイント
- 29点差からの大逆転——NBAファイナル史上最大の逆転勝利を達成しました
- 残り1.2秒、アヌノビーのティップインが決勝点——ブランソンの3Pトライのこぼれ球を押し込みました
- ブランソン36得点・アヌノビー33得点のツートップで逆転をけん引しました
- ウェンバンヤマは24得点・13リバウンドも、チームは後半わずか30得点に沈みました
- ニックスはシリーズ3勝1敗で53年ぶりの優勝まであと1勝です
試合のスコア
| チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| スパーズ(SAS) | 41 | 35 | 14 | 16 | 106 |
| ニックス(NYK) | 22 | 27 | 26 | 32 | 107 |
前半——スパーズが猛爆、29点差まで広がる
第1クォーターからスパーズの3Pが爆発しました。スパーズは前半だけで14本の3ポイントを成功させ、これはNBAファイナル史上1ハーフで最多の3P成功記録です。第1Q終了時点でスパーズが41-22と19点リード。第2Q終了時にはスパーズが76-49と27点差をつけ、試合の流れは完全にスパーズに傾いていました。
スパーズのエース、ビクター・ウェンバンヤマがペイント内でもアウトサイドでも存在感を発揮し、デアーロン・フォックスが攻撃のテンポを作り続けました。「前半のスパーズは止められない」と誰もが感じた展開でしたが、ここからニックスが信じられない反撃を見せます。
後半——ニックスが驚異の猛追で29点差を逆転
ハーフタイムを経て、ニックスが別チームになりました。第3クォーターはニックスが26-14と圧倒し、点差が急速に縮まります。ディフェンスを引き締め、ブランソンとアヌノビーがオフェンスをけん引し続けました。
第4クォーターもニックスが32-16と圧倒。後半のスパーズは合計わずか30得点に沈み、前半の爆発力が嘘のように止まってしまいました。ニックスは29点差を全て取り返し、終盤は逆転リードを奪いました。
残り1.2秒の決勝ティップイン——アヌノビーが歴史を刻む
試合終盤、ニックスが逆転に成功しますが、スパーズも最後まで食い下がりました。試合は1点差まで縮まり、最後の局面を迎えます。
残り1.2秒、ニックスのジャレン・ブランソンが放った3ポイントシュートは惜しくもリムに弾かれます。その瞬間、OGアヌノビーが高く手を伸ばしてこぼれ球をティップイン。107-106とニックスが1点リードを奪い、そのままタイムアップとなりました。
NBAファイナル史上最大となる29点差からの逆転勝利が達成された瞬間、マディソン・スクエア・ガーデンは歓喜に沸きました。
主要選手のスタッツ
| 選手(チーム) | 得点 | リバウンド | アシスト | 主な内容 |
|---|---|---|---|---|
| ジャレン・ブランソン(NYK) | 36 | — | 7 | 12-25 FG、逆転の起点 |
| OGアヌノビー(NYK) | 33 | 4 | — | 7-9 3P成功、決勝ティップイン |
| ビクター・ウェンバンヤマ(SAS) | 24 | 13 | — | 9-25 FG、前半は支配的 |
| デアーロン・フォックス(SAS) | 18 | — | 7 | 4-9 3P成功 |
「あきらめないメンタリティ」——ニックスが今季に刻んだ逆転の系譜
今回の29点差逆転劇はファイナルでの単発の奇跡ではなく、今シーズンのニックスが繰り返し見せてきた「最後まであきらめない」姿勢の延長線上にあります。
イースタン・カンファレンス・ファイナル(準決勝)のキャブス戦第1戦では、第4クォーター残り約8分で22点差を背負った状況でESPNの勝率データは「ニックス勝率0.1%」と算出。それでもニックスは44-11の猛烈なランを繰り出し、延長の末115-104で逆転勝利を収めました。
今季のニックスは窮地に立つたびに集中力とエネルギーを高め、不可能に見える逆転を現実にしてきました。29点差を逆転した今回の勝利は、その集大成ともいえるものかもしれません。1973年以来のNBA王者まであと1勝——ニューヨークの夏が、かつてなく熱くなっています。
シリーズの状況
| 試合 | 結果 | スコア |
|---|---|---|
| 第1戦(6月3日) | ニックス勝利 | 105-95 |
| 第2戦(6月5日) | ニックス勝利 | 105-104 |
| 第3戦(6月8日) | スパーズ勝利 | 115-111 |
| 第4戦(6月10日) | ニックス勝利 | 107-106 |
| 第5戦 | 未定 | — |
ニックスが3勝1敗でリード。次の第5戦でニックスが勝利すれば1973年以来、53年ぶりのNBA優勝となります。スパーズは3連敗を阻止した第3戦の勢いを取り戻せるか、ウェンバンヤマの復調が鍵になりそうです。
まとめ
NBAファイナル第4戦は、29点差からの逆転というファイナル史上最大の逆転劇をニックスが演じました。前半76点を許しながらも後半に巻き返し、残り1.2秒のアヌノビーのティップインで107-106と逃げ切り。ブランソン36得点・アヌノビー33得点の奮闘が、歴史的な夜の立役者となりました。
スパーズは前半の爆発的な3P攻撃も、後半は30得点に沈む落差が致命的でした。ウェンバンヤマは24得点・13リバウンドと数字を残したものの、チームとして試合を締めることができませんでした。第5戦、スパーズがどのような修正を見せるのか。そしてニックスが歓喜の瞬間を迎えるのか——目が離せません。



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