2026年6月8日(月曜日)の東京株式市場では、前週末に発表された強い米雇用統計を受けた利下げ期待の後退を嫌気し、日経平均株価が前週末比2,563.52円安の64,024.60円と大幅安に沈みました。この下げ幅は2026年で2番目の大きさとなり、市場に衝撃が走った1日となりました。
一方、米国市場では夜間にハイテク株中心の買いが入り、ナスダック総合指数が4日続伸して終値ベースで史上最高値を更新しました。日米の明暗がくっきり分かれた1日といえます。
この記事のポイント
- 日経平均が-2,563円——2026年で2番目の下げ幅。前週の米雇用統計が影響しました
- Nasdaqが4日続伸・史上最高値更新——ハイテク株への資金流入が続いています
- NYダウは0.10%安——ほぼ横ばいで、大型ハイテク株との格差が鮮明になりました
- ドル円は160.29円(NYクローズ)——円安基調が続いており、輸出株の下支えになりました
- 米雇用統計が波紋——強い雇用データがFRBの利下げ観測を後退させています
株式市場の概況(6月8日)
東京市場
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価 | 64,024.60円 | -2,563.52円 | -3.85% |
東京市場は前週末6月6日(土)に発表された米国の雇用統計(非農業部門雇用者数が予想を上回る強い結果)を受け、FRBの利下げ観測が後退したことから売りが先行しました。日経平均の下落幅2,563.52円は2026年に入って2番目の大きさで、輸入コスト増加懸念や円高逆風を警戒した売りが終日続きました。
セクター別では、輸出関連や素材株が大きく売られる一方、内需系ディフェンシブ銘柄が底堅い動きを見せました。市場では「雇用統計があと数回強い内容になれば、FRBの利下げは年内見送りとなりかねない」との見方も広がっています。
米国市場(6月8日 現地時間)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| NYダウ | 50,815.50ドル | -51.28ドル | -0.10% |
| S&P500 | 7,398.9 | +68.3 | +0.93% |
| ナスダック総合 | 26,247.88 | +373.4 | +1.44% |
米国市場はまちまちの展開となりました。NYダウはほぼ横ばいで4日ぶり小幅反落に終わりましたが、S&P500は+0.93%、ナスダックは+1.44%と4日続伸で終値ベースの史上最高値を更新しました。AI・半導体関連など大型ハイテク株に資金が集中した結果、伝統的なダウ採用銘柄とのパフォーマンス格差が目立ちました。
個別では、Corningが前日比+9.31%と急騰(Amazonとの大型光ファイバー供給契約が報じられたため)、Marvell Technologyも+9%前後の上昇(S&P500への新規採用が決定)と、個別材料でのハイテク株高が相場を牽引しました。
為替市場(6月8日 NYクローズ時点)
| 通貨ペア | レート | 方向感 |
|---|---|---|
| ドル円(USD/JPY) | 160.29円 | 円安基調継続 |
ドル円は1ドル160.29円(NYクローズ)で推移しました。強い米雇用統計を受けたドル買い圧力が根強く、円安傾向が続いています。ユーロ円・ポンド円・豪ドル円についてはこの日の確定終値を確認できませんでした。
今週の注目イベント
今週は引き続き米国の経済指標動向が相場の焦点となりそうです。米雇用統計の強さを踏まえ、FRBのスタンスについて発言するFOMC委員の講演や、消費者物価指数(CPI)などのデータが注目されます。また、サッカーワールドカップ2026が6月11日(木)に開幕を迎えることで、スポーツ関連銘柄や広告・メディア株への関心も高まっています。
日本国内では、日銀の次回政策決定会合(6月下旬予定)に向けて、為替動向や米国のインフレデータが日銀の判断にどう影響するか、市場は注視し続けていきそうです。
まとめ
6月8日の国内外市場は、強い米雇用統計の余波を受けた「日本株急落・米ハイテク株高」という明暗くっきりの展開でした。日経平均の-2,563円安という大きな下げは、利下げ期待頼みで積み上がっていた持ち高の調整と見ることもできます。一方、ナスダックが史上最高値を更新していることはAI・テクノロジー領域への長期的な期待の根強さを示しており、中長期の成長シナリオは崩れていないとも言えそうです。今週の米国経済指標やFOMC要人発言が、次の相場の方向感を決める重要な鍵となりそうです。



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